
俺に与えることになるとは誰が予想しえただろう
普段 雪に馴染みのないこの地方にとって
今回の積雪量は交通機関がストップするには
十分だった 本来なら今頃は出張先で得意先廻りをしてたはずなのだが.......
移動しようにも方法がなくなってしまい しかたなく宿泊していたホテルに戻った
再び惰眠を貪ることにする....まさに天からの思いがけない休日.....
社内も混乱をきたしていることが頻繁に入って来るメールからは伺える
しかし皆 自分のことで手一杯で 俺が何をしているのかには関心がないらしい
いや あってもらってはむしろ困るのだが..................
チェックアウトギリギリまでベッドに潜り込んだあとは 早めのブランチと洒落込む
買っておいたサンドイッチを頬張るとビターコーヒーで喉に流し込んだ
カーテン越しに窓の外を窺う.....雪はさらに激しさを増していているようだ
上長からの『各自の判断での自宅待機メール』が届いた
もういいだろう........仕事を諦め家路につくことにしよう.......
遅れているJRに乗り込む前に書店に立ち寄り休日を共にする本を選んだ
『終戦のローレライ』
2年ほど前に映画化されたものの続きだろう
水を通して人の感情をよむことのできる少女を
潜水艦のレーダー代わりに使うフィクションノベルズ
退屈な列車の旅も少しは楽しくなるにちがいない
突然降って沸いた『雪の休日』正月明けの体にはちょうどよかったかもしれない.....

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